【第2995号】2023.09.06

会長挨拶

 9月はロータリーでは、「ロータリーの友月間」「基本的教育と識字率向上月間」です。 ロータリーの友は今年1月で創刊70周年を迎えました。
 [友]を辿れば、その当時のロータリーや世相が見えてくると言われている様です。現在では電子版サイトから閲覧が出来ますので、時代を振り返るのも楽しいかもしれません。
 さて、基本的教育と識字率向上は、ロータリー財団の重点分野の中の1つです。教育は個人および社会全体の発展と、豊かない暮らしの為に必要不可欠です。  しかし、10年前の時点になりますが、約5,900万人の子供達が学校に通えることが出来てませんでした。日常生活で、必要な文章を理解し読み書きが出来る能力のことを[識字]と言います。
 世界には文字の読み書きができない人々を非識字者と呼び、世界に7億8000万の成人非識字者(15歳以上)がいると言われています。この事は生死に関わってくる事になります。
 例を挙げてみますと、無色透明のコップが3個並んでいて右からコップに毒、水、薬と書いてあります。自分の子供が病にかかり薬を飲まなくてならないのに、字が読めない親は見た目が全て同じに見えるので、右側のコップを子供に飲ませてしまったら子供が死んでしまいます!極端な例ですがこの様な事が起こりうると言うことです。この様な事が少しでも減っていく様に、私達も行動して行かなくてはいけないと思いました。

卓話

坂口和隆F

 2月に柏ロータリークラブに入会し半年が経ちました。今日は初めての卓話ですので、私の生い立ち含めた自己紹介を中心に、後半は現在の勤め先である帝国データバンクの仕事についてお話したいと思います。
 出身は神奈川県川崎市で、結婚を機に現住所であります千葉県松戸市に移り住むまで、30年以上神奈川県に住んでいました。中学時代は非行に走り、高校では更正したものの、苦労して合格した国立大学は半年足らずで退学、自暴自棄になった私は六本木で水商売を始めます。どうしても大学進学をあきらめきれない私は、夜の商売をしながら夜学に通い、そこで人生の伴侶を得ました。
 紆余曲折を経て大学を卒業した私が最初に就職した先は老舗の住宅メーカーでした。ただ、その会社は倒産目前で、僅か入社1年半で転職を余儀なくされます。また、大学時代のゼミの先輩や同級生が意気揚々と内定をもらい入社した拓銀や山一証券といった大企業が破綻し、路頭に迷う彼らを見て倒産の怖さを実感しました。  丁度そのタイミングで、たまたま高校のクラス会があり、帝国データバンクで働いている同級生に出会い、仕事内容を聞いたことがきっかけとなり当社に入社することになりました。帝国データバンクは、企業調査をメインとしつつ、調査取材を通じて経営者のお困り事や経営課題に触れ、それを解決すべく様々なサービスメニューを展開しています。とはいえ、主軸となるのは企業調査です。私も2019年に支店長を拝命するまでは調査員として多くの調査を経験してきました。
 記憶に残る調査をお話します。都内の金属製品製造会社の行く末を占う大型の案件受注がかかった調査を担当し、受注が決まったところまでは良かったのですが、試作から量産へシフトしたそのタイミングで得意先からの一方的な白紙撤回の通知が届きます。既に高齢であった社長はモチベーションを失い、結果として自主廃業の道を選びました。それに対して何も出来ない自分に無力感を感じました。
 一方、斬新なビジネスモデルを持つ若き社長に取材に赴き、当社のデータベースの活用を提案し、即決して導入、活用した結果、驚異的な成長を遂げたという調査員妙味に尽きる経験もしました。
 私の仕事の使命は、帝国データバンクの仕事を通じて中小企業を元気にすることです。そのためにも人に出会い、常に学び続けることで、自分のビジネスパーソンとしての賞味期限を延ばしてまいりたいと思います。

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