【3000号】卓話 2023.10.18

金谷ホテルのあゆみ

日光金谷ホテル統括総支配人 奥間 政宣 様

【黎明期】
 1873年(明治6年)、へボン博士との出会いをきっかけに、避暑を求める外国人に自宅の部屋を貸す「金谷カテッジイン」をスタートさせました。家族でおもてなしをしながら1887年(明治20年)に建物を増築。1889年(明治22年)善一郎はそれまで仕えていた東照宮を正式に辞し宿業に専念します。1891年(明治24年)に食堂を新築。お料理も出すようになり、本格的なホテルを目指し始めます。 ※「金谷カテッジイン」は現在「金谷ホテル歴史館」として公開。
【発展期】
 1893年(明治26年)日光金谷ホテルの建つ現在地に移り「金谷ホテル」がスタートしました。長男眞一もホテル経営に加わり発展期を迎えます。1935年(昭和10年)別館竣工と1940年(昭和15年)の日光観光ホテル(現中禅寺金谷ホテル)竣工をもって、現在の金谷ホテルの基礎がほぼ出来上がりました。                            【戦中戦後】
 第二次世界大戦がはじまると、女子挺身隊の宿舎や学習院初等科の疎開場所になるなど、ホテルの営業は困難を極めます。戦後、米軍将校のスペシャルサービスホテルとして兵士の休養用として使用されました。接収は日光金谷ホテルで7年、日光観光ホテルは12年にも及びました。
【現在】
 接収が解除され、日本が高度経済成長期に入ると、外国人に代わって日本人のお客様が増えてきました。それに伴いサービスも変化していきました。2016年金谷ホテルは東武グループの一員へ。金谷ホテルは伝統や文化を次の世代に継承していくだけでなく。常に新しいことに取り組みながら日々精進しています。  

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です